プラセンタ療法

○ プラセンタ療法とは

胎盤【プラセンタ】は胎児と母体のインターフェイスとして各種栄養成分 や成長因子の供給、排泄物などの処理を行っています。プラセンタ注射液は ヒト胎盤のエキスで、多種のアミノ酸やビタミン・ミネラルを豊富に含み、 新陳代謝や血行を促進して免疫力・自己治癒力を高めるため、様々な疾患に 適用されています。





○プラセンタ療法の適応

これまでに医師が確認した主な臨床例
(1)血行、代謝の促進
(2)肌状態の改善(シミ、シワ、ニキビなど)
(3)アレルギー体質の改善
(4)創傷の治癒促進
(5)肝機能強化
(6)増血作用
(7)自律神経系の調節内分泌系の調節
(8)タンパク質の同化
(9)乳腺発育の促進
(10)疲労改善、熟睡
(11)更年期障害の改善
(12)肝炎の改善
(13)胃潰瘍の改善
(14)頭髪発毛効果




リスクと副作用について
リスク:内出血
プラセンタ注射は、注射器を用いるため、細い血管に当たってしまい内出血を引き越してしまうリスクがあります。 本製剤は生体由来の原料を使用しているため、現在未知の病原体の感染は完全には否定できません
副作用:下記症状が出る場合があります
過敏症・頭痛・肝機能障害・献血ができなくなります
(@)未承認医薬品等(異なる目的での使用)
ヒト胎盤抽出物(プラセンタ)は、医薬品医療機器等法において、「慢性肝疾患における肝機能の改善」の効能・効果で承認されていますが、当院で行う美容目的での使用については国内で承認されていません。
(A)入手経路等
当院で使用しているヒト胎盤抽出物(プラセンタ)は日本生物製剤社で製造されたラエンネックを使用しております。
(B)国内の承認医薬品等の有無
ヒト胎盤抽出物を一般名とする医薬品は国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
(C)諸外国における安全性等に係る情報
現在重大なリスクは報告されておりませんが、vCJD(変異型クロイツフェルトヤコブ病)の伝播の理論的なリスクは否定できません。
(D)医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。



マイヤーズカクテル


○マイヤーズカクテルとは

メリーランド州ボルティモア市の開業医であるジョン・マイヤーズ
( John Myers )先生は30年以上にわたり、喘息、慢性疲労、うつ病の
患者をビタミンやミネラルの点滴療法で治療することで 有名でした。マイ
ヤーズ先生は1984年に亡くなられました。ところが マイヤーズ先生の後
を継承する医師がいなかったために、多くの患者が行き 所がなくなってし
まったのです。
 その患者さんの何人かがペンシルバニア州カーリエル 市の開業医でアメ
リカホリスティック医学協会元会長のアラン・ギャビー (Alan R. Gaby)
先生を訪ねました。ギャビー先生はマイヤーズ先生の点 滴療法に強い関心
を持ち、マイヤーズ先生の処方を再現しようと試みたの です。多くのマイ
ヤーズ先生の関係者や患者にインタビューし、点滴処方 を現代医学のエビ
デンスに合わせて改変して再現しました。
 ギャビー先生はそれから11年間に外来で1,000 人の患者に15,000件の
点滴療法を実施しました。2002年に Alternative Medical Review誌
(http://www.thorne.com/altmedrev/.fulltext/7/5/389.pdf )
にこの点滴療法を紹介し、マイヤーズ先生の功績を讚え て“マイヤーズカ
クテル(Myers’ cocktail)”と名付けました。ギャビー先生はこれまで
に30以上の学会やセミナーで数千人の医師に教育講演 をし、全米各地の
統合代替医療や自然療法の医師がマイヤーズカクテルを 臨床で処方してい
ます。

○適応となる疾患


ギャビー先生の論文には下記の疾患に有効であると解説 をしています。

 気管支喘息、偏頭痛発作、全身倦怠・疲労、慢性疲労症候群

 線維筋痛症、うつ病、こむら返り、急性上気道炎、慢性副鼻腔炎

 アレルギー性鼻炎、心不全、狭心症、慢性蕁麻疹、

 甲状腺機能亢進症、生理不順、麻薬の禁断症状。

 上記疾患以外にも、耳鳴、自律神経障害、不定愁訴症候群、インフルエ

ンザなどにも有用と言われています。

【文 献】
1. Gaby AR: Myers’ cocktail, Alternative Medical Review 2002;7(5):389-403


リスクと副作用
血管痛、熱感、過敏症
点滴速度によって血管痛、熱感を感じることもあります。
(@)未承認医薬品等(異なる目的での使用)
マイヤーズカクテルに使用する薬剤はすべて国内で承認されていますが、当院で行う目的での使用については国内で承認されていません。
(A)入手経路等
マイヤーズカクテルで使用するビタミン剤などはすべて国内の正規の医薬品卸から入手しております。
(B)国内の承認医薬品等の有無
マイヤーズカクテルに使用する薬剤はすべて国内で承認されていますが、当院での使用目的・方法は異なります。
(C)諸外国における安全性等に係る情報
現在重大なリスクは報告されておりません。
(D)医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。